なにをしに行くの?と聞かれる。
理由はたくさんある。
実は何度か書いてみようと挑戦してみた。
でも説明しようとするほどに、理屈っぽくなった。
日本を離れるタイミングが今だったのも
最初の行き先をメキシコに決めたのも
旅ではなく 暮らしをすることにしたのも
アパートを借りる町をオアハカにしたのにも
その後チリを目指すのにも それぞれに理由がある。
それぞれ項目ごとに
夫の理由のほうが強かったり 妻の理由のほうが強かったり
相手に合わせて、お互いに理由やタイミングを作ったりもしているので
一体どれがはじめからの理由で どれが後付けなのか
整理して説明することが難しい。
お互いの色々な理由や思いが
数年単位で絡み合って
まりもみたいに球体になったタイミングで
ぽーんと飛び出したのが いまだ。
説明できないけれど感覚でこれだと分かっている動きのほうが
あとあとになって「この為の一歩だった」と言えることは
30年ちょっと生きてきたなかで起きた いくつかの出来事が
既に教えてくれている。
だから説明できなくてもいいかなと思っている。
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出発にあたって私の尊敬する人たちが 言葉をかけてくれた。
「書くことの武者修行に行くんだね」(Kさん)
「スペイン語を浴びて あなたの表現を磨くんでしょう?」(H先生)
「とりあえず最初の筆を置いてみて どんな絵が出来上がるかを楽しむ。
パウル・クレー的で面白いじゃないか」(I先生)
「南米とアフリカでも一緒に仕事ができるといいね」(Sさん)
「人生の若いときに2人でどこか外国に暮らしてみるなんて
多くの人が夢見てやらないことのひとつだ。楽しみなさい」(父)
必要なのは理由ではなく
彼らがくれた道しるべだと思う
あとは歩いてみてのお楽しみでいいかなと思っている
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